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問い合わせに答えますー教職員定数問題 [北海道議会]

道議会で教職員定数問題についての
質問と答えが知りたいとの問い合わせが多くありました。
そこで詳細をブログに掲載します。分割して記載します

北海道公立学校教員の採用と教職員定数改善について

12月6日 予算特別委員会第2分科会での質問・・・その1
「平成21年及び平成22年度」の採用者数について
今年は大学卒業生に対し未曾有の就職難と言われています。この様な中で北海道公立学校教員採用試験が実施され登録者も決定しています。私は以前より期限付き採用者を極力減らすことで責任有る教育をすることができるし、現場の教員の仕事の負担も少なくなる事を主張して参りました。
 そこで道内小中学校における平成21年、平成22年の採用数と期限付き採用者数をお答えください。

 小中学校の教員採用数等についてでありますが、
○ 平成21年度の小中学校の採用教員のうち、 正規教員は、502人、 期限付教員は、5ケ1人となっているところです。
平成22年度の採用教員のうち、正規教員は、561人、期限付教員は、555人となっているところです。
○ 平成21年度と平成22年度を比較すると、 採用教員のうち、正規教員は59人の増となっており、期限付教員は、16人の減となっているところです。


(二)期限付教員の採用数について
 以前の臨時採用者数と比較するなら例えば2007年度における新規採用者正規採用者より臨時採用者の数が約1.4倍多くなっており、この事については本会議で質問しその後改善が図られていますがまだまだ満足のいく状況ではありません。
 正規に採用されている数とほぼ同数の臨時採用がある事はやはり異常です、どうして期限付き採用者を減らす事が出来ないのか伺います。
                
 期限付教員の採用数についてでありますが、
○ 平成19年度における小中学校の採用教員931人のうち 正規教員は413人、 期限付教員が518人で、期限付教員の割合は55.6%となっており、本年度における小中学校の採用教員1,116人のうち正規教員は561人、期限付教員が555人で、期限付教員の割合は49.7%となっており平成19年度に比べ期限付教員の割合は5.9%減少したところです。
○ 教員の採用に当たっては、退職予定者数のほか、翌年度の学級編制、さらには国の定数改善計画の動向などを見極めながら、必要な教員数を把握した上で採用に努めているが、
市町村立小中学校における翌年度以降の学級減や統廃合が見込まれる場合について、期限付教員を採用してきているところです。


(三)多忙化防止との関連について
 学校では学級担任は校務の割り振りなどで臨時教員に重要な仕事を割り振らず正規職員で仕事を分担するのが普通です。臨時職員が多い事は多忙化を解消する事にはなりません。道教香はこの点をどう考えているのか伺います。
 期限付教員の職務についてでありますが、
○ 期限付教員は、任用期限を付されているという以外は、地方公務員法上、正規教員と同様の取り扱いを受けるものであり、学校における具体の職務内容についても、それぞれの学校の事情や校務分掌に基づき、正規教員と同様に各種の校務を行うこととなっているところであるが、年度毎に、採用・退職する期限付教員の雇用形態からして、学校運営上できる限り正規教員を配置することが望ましいと考えており、今後も、市町村教委と連携を図り、採用予定数を的確に見込み、できるだけ正規教員の配置に努めてまいりたい。


(四)正規採用の教員を増やすことについて
 新規採用とほぼ同数の期限付き採用をすることは当初から織り込み済みやあり、教育の質の確保から考えても問題があります。一方では学力向上策を述べているが子どもの指導上からも正規採用の教員を増やすことが重要と考えます。所見を伺います。

正規採用者の配置についてでありますが、
○ 道教委としては、学校運営上、正規教員を配置することが望ましいと考え、これまでもできる限り、正規教員の配置に努めているが、期限付教員については、近年、児童生徒数の減少に伴い、翌年度以降の学級減や統廃合が見込まれる場合、児童生徒数が基準と僅少差であることによりその増減に伴って学級数の確定が翌年度に繰り越した場合、さらには、登録者の採用辞退があった場合などにおいて、正規の教員に替えて配置してきており、期限付教員を任用せざるを得ない状況にあるところです。

○ 道教委としては、今後とも市町村教委と十分連携し、退職者などの欠員の状況を的確に把握するとともに、翌年度以降の学級編制や統廃合の状況を見極めながらこれまで以上に、正規教員の配置に努めてまいりたい。

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