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保健福祉常任委員会で10月7日質問を行いました [北海道議会]

保健福祉常任委員会で10月7日質問を行いました

 各学校等でいろいろな課題が出てきています。私のところにも直接相談の電話が来ております。  重要なのは私たちが主張しているインフォームドコンセントをきちんと現場で定着させる事です。


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それでは質問を行った点について報告します。


一 フッ化物洗口実施に当たっての疑問点とインフォームドコンセントについて

質問
(一)フッ化物洗口普及事業について
 フッ化物洗口が道内各地で実施若しくは行われようとしています。
 そこで現地、学校現場で各種の問題が発生していますので伺います。
 フッ化物洗口保護者説明会が行われております。その中での疑問点が出ておりますので伺います。
 
 1 フッ化物洗口に係る道の保健所への説明内容について
 フッ化物洗口に関わり道はどのような説明を保健所に下しているのか伺います。 


回答
  道立保健所への説明についてでありますが

○ 昨年6月に制定された「北海道歯・口腔の健康づくり8020推進条例」に基づき、  本年4月に策定した北海道歯科保健医療推進計画において、道は、道教委、道歯科医師会等との連携のもと、むし歯有病率等の高い市町村を推進重点地域に指定し、説明会や実技研修の開催などの支援を行い、フッ化物洗口の推進を図ることとしているところ。


 ○ 道としては、これまでの条例案の審議や推進計画素案に対するパブリックコメントにおけるご意見等も踏まえ、市町村や学校等、実施機関に対しては、フッ化物洗口を導入するにあたり保護者のみなさんをはじめ、関係者に十分説明し、その理解を得た上で実施するよう指針を示すとともに、

  道立保健所に対しては、フッ化物洗口の導入を支援する際には、道教委や市町村等と連携し、保護者などへの説明会や学校関係者への実技研修などをきめ細く実施するなど、関係者の理解のもとに進めるよう指示しているところ。

・解説・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「これまでの条例案の審議や推進計画素案に対するパブリックコメントにおけるご意見等
も踏まえ」ての論議が必要です。
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質問
 2 道議会での審議経過の理解について
 道議会での審議過程の理解がなく生かされていない説明会では言った言わないの話になるが不安な面、実害の危惧もありそれを「沢山の意見の一つ」と言う発言についての見解を求めます。

回答
道議会における審議経過についてでありますが

○ フッ化物洗口も含めたフッ化物利用の有効性と安全性については、WHO(世界保健機関)、厚生労働省、日本口腔衛生学会等、国内外の専門機関・団体が一致して認めているところであるが、条例案の審議の過程や、本年1月の推進計画素案に対するパブリックコメントでのご意見などを踏まえ、道が策定した推進計画において、学校等におけるフッ化物洗口の導入にあたっては、具体的な方法や効果、安全性について保護者や学校関係者に十分説明するよう明記しているところ。

 ○ いずれにしても、 道教委や市町村等と連携し、学校においては、フッ化物洗口を実施する際に、推進計画や道議会における審議経過も踏まえ、関係者への丁寧な説明を行った上でその理解のもとで進めることが必要と考えている。

・解説・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私の質問の意味は「フッ化物洗口が歯に有効」であるか「歯や身体に対して悪影響がある」ということであり、「沢山の意見の一つ」ではない事を述べている。
全くお門違いの答弁である
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指摘
 説明会でですね水だけでうがいをする子もいる。どうして水だけでするのですかと聞くと「水でも虫歯予防の効果がある」と言ったのだそうです。参加者から「している子としていない子で差別が起きないようにではないか」との指摘について調べ30分くらい経ってからそういうことでした。


質問
(二)プライバシーの保護について
別な地域ですが保健所から健康診断票に記載されている虫歯の数を知らせるように求められた事実があるというのです。学校から役場、保健所職員、健康診断票は公薄であり児童・生徒の身体状況が手に取るように分かるもので重大なプライバシーが凝縮されています。その内容を学校外から求められる場合はプライバシー保護の観点から本人、保護者の承諾がなければならないと考えます。余りに安易な考え方と思います。所見を伺います。

回答
保健所で実施している歯科に関わる調査についてでありますが

○ 保健所においては、市町村教育委員会に対し、原則、調査票等によって児童生徒のむし歯に関わる全体的な状況等の資料の提供を要請しておりますが、一部の保健所において、適切を欠いた面もありますが、いずれにしても個人が特定されるデータなどの提出は、なかったところであります。

・解説・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
プライバシーをきちんと守る事が重要です。氏名がわからなければ良いと言うものではなくどこどこ小学校の集団の数値についてもプライバシーの一部と考えます。集団の傾向が明確になる場合は集団に関わりのある人が了解する事も必要と私は考えますが、私の文章を見ている方々はどう考えますか?
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質問
(三)フッ化物洗口に係る保健所と道教委の関係について
フッ化物洗口実施に関わり保健所はやって下さいやって下さいと教育委員会や学校にお願いしています。道教委は現場のことを考え学校には学校の行事や年間スケジュールやカリキュラムの問題もあります。また保護者や職員の考えもあるので当然学校でするしないを決めるとしています。実施するしないの選択は教育側に任せるべきと考えますが所見を伺います。

回答
 フッ化物洗口の実施についてでありますが

○ 道としては、フッ化物洗口の推進にあたっては、道教委や北海道歯科医師会等との連携のもと、むし歯有病率等が高い市町村に対してその同意を得て推進重点地域に指定し、  関係者の理解を得ながら進めることとしているところ。

 ○ 具体的には、当該地域の学校等でフッ化物洗口を実施するにあたっては、市町村、市町村教育委員会、学校、学校歯科医等において児童・生徒のむし歯の状況や保護者の意向等を総合的に勘案しながら、十分に協議し、その共通理解のもと、取り組むこととしているところ。

指摘
 いつの間にか決まっていた学校もあるという事例もあります。これは教育の問題ですがそのようなこともあることを保健福祉部としても理解していただきたいと思います。

・解説・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 あくまでも該当校において父母、教職員の合意の下と考えるべきです。
 さらに、個々の児童が実施するしないは父母の合意が必要です。
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質問
(四)インフォームドコンセントについて
インフォームドコンセントについて伺います。一般的なインフォームドコンセントは「正しい情報を得た(伝えられた)上での合意」を意味する概念であり説明の内容としては、対象となる行為の名称・内容・期待されている結果のみではなく、代替治療、副作用や成功率、費用、予後までも含んだ正確な情報が与えられることが望まれています。
 概念として、「説明・理解」とそれを条件にした「合意」の、いずれも欠けないことが重要であり、「合意consent」とは、双方の意見の一致・コンセンサスという意味であり、必ずしも提案された治療方針を患者が受け入れるということを意味しません。
 説明する側は医療行為の利点のみならず、予期される合併症や、代替方法についても十分な説明を行い、同意を得る必要があります。また、この同意はいつでも撤回できることが条件として重要です。こうすることで初めて、自由意思で治療または実験を受けられることになる。
 一般に言われるインフォームドコンセントについての概要はこの様になると思われますが所見を伺います。

回答
インフォームドコンセントについてでありますが

 ○ 一般的に、インフォームドコンセントとは、医療機関において、患者が、自分自身が受ける診療行為について、医師等から科学的根拠の明確なメリットやリスク等も含め十分な情報提供を受けそれについて理解したうえで同意することであり、患者の選択権が保障できるよう、医師等に説明責任を求めるものとされている。


指摘
 フッ化物洗口については審議の過程の重視が必要です。みんなで苦労して作り上げたものです。
 参考人もお呼びしてつくられた経緯もあります。保健福祉委員会協議会では、民主党高橋委員から「実施するしないは学校の自主性に任されるという事であるが、実施する場合は、PTAなどに対して正確な情報、正しい情報は別にして、両方の情報を提示してインフォームドコンセントをすると確認して良いか」「その通りである」との答えを得ている。
 事を指摘し質問を終わります

・質問を終わっての感想・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
保健福祉部はフッ化物洗口実施にばかり目が向き私たちが主張するインフォームドコンセントと別な保健福祉部の主張する「インフォームドコンセント」なるものが存在するのではないかと危惧しています。
 大切なのは文言として残っている保健福祉委員会協議会での民主党高橋委員からの質問と答えです。

また、高橋亨議員は平成21年第4回予算特別委員会第2分科会,12月07日でインフォームドコンセントについて質問し次の回答を得ています
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・・・インフォームドコンセントの質問回答・・・・・・・・・・・・・・・・・
平成21年第4回予算特別委員会第2分科会,12月07日
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・略
 それから、インフォームド・コンセントについてなのですけれども、保護者へのインフォームド・コンセントは大変重要なことでございます。この間の議論で、皆さんも十分認識されていると思いますけれども、その効果と内容だけではなくて、今申し上げましたとおり、弗化ナトリウムがどういうものであるかということや、先ほど申し上げました管理方法ですとか誤飲の問題も含めて、きちっと説明しなければならないと思いますが、どのようなインフォームド・コンセントをされるのか、お聞きをしたいと思います。


◎(和田学校安全・健康課長) 保護者への説明についてでありますが、保護者に対しましては、弗化物洗口の具体的な方法ですとか、その期待される効果、安全性、さらには、保護者が心配される事柄などについて十分説明し、同意を得て行うことが大切であると考えており、洗口剤の管理方法や誤飲への対応等につきましても、国のガイドラインや、道が道歯科医師会などと連携して作成します「北海道フッ化物洗口ガイドブック」などに基づき説明を行い、理解を図ってまいる考えであります。

「期待される効果、安全性、さらには、保護者が心配される事柄などについて十分説明」は現場で非常に重要です
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